大野建設のモデルハウス行田市周辺で自然素材の注文住宅リフォーム ~緑と陽だまりのある暮らし:きづくり~
ブログトップ | ログイン

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展

10月26日~28日の間
東京ビッグサイトで行われる

第38回ジャパンホームショーの中で、

新建新聞さんとわざわ座の共催による
「大工の手」展覧会が開催されます。
***

家づくりに取り組む職人の手仕事に
宿るものづくりの素晴らしさを伝え、
つくり手と使い手の心をつなぐこと。

そして地域性を宿した家具を作り出すこと。

「わざわ座」の趣旨であり目的です。
***
「わざわ座」の座衆である大野建設でも
クッションスツールを出展させて頂きます。

どのように作られたか?のご報告です。

まずはスツール。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04341183.jpg
お建替えの解体現場より出たクリの框の
古材を再利用し、
弊社が誇る匠の大工
馬場清が作成致しました。

馬場さんのご紹介をほんの少し…。
馬場大工は16歳で社員大工として
入社以来大工歴49年で、
2011年には
優秀施工者 国土交通大臣顕彰
受賞した大ベテランです。

馬場大工の手仕事…
ここが「わざわ座趣旨」の①ですね。

お次が「わざわ座趣旨」の②。
弊社の常務(使い手)が②を担います。

場所はこちら。
ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04345996.jpg
行田市の牧禎舎さんでお世話になりました。
http://makitei.blog90.fc2.com/
ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04352150.jpg
左が藍染の工房です。

ここ行田市周辺で江戸から大正に
かけて盛んだった武州藍染。
今回は藍染めのクッションカバーで
地域性を反映させることに致しました。

右はイベントなども開催される古民家です。
建物も中庭もとても趣があり、
「藍染め」チャレンジの気持ちを
盛り立ててくれます。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04361385.jpg
こちらが藍色を生む植物です。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_05031781.jpg
まずはスタッフの永島さんから
染めの流れの説明を受けます。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04375590.jpg
いよいよ布地を藍に浸けます。
優しいアイボリーの布、
少し厚めで折り柄が入っています。
藍のカメの中で揉みこみ、
ゆらゆらすることしばらく。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04382455.jpg
カメの中は「藍」が想像し難いこんな色。
ここに浸すことで、あの美しい青に
なるなんて不思議ですね。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04392677.jpg
絞って…

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04393894.jpg
しばし干し…
(もう一枚、予備を作業中。)

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04414739.jpg
もう一つのカメで同じ作業をします。
揉みこみ、ゆらゆら…。

1つ目のカメ→2つ目のカメ…
これを2順、計4回、
カメの中で布を泳がせます。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04423753.jpg
小さい布の落下防止のために
カメにはザルが敷いてありましたよ。
カメの中は結構深いです。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04425886.jpg

4回目が終わると、
余分な藍をすすぎ落とします。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04433896.jpg
かなりしっかり、じゃぶじゃぶ。
(真ん中のおちびさんは
一緒に水遊びしたくてうずうず…。)

仕上げは洗濯機の脱水で
水気を飛ばして…干します。

最初から最後までスタッフの永島さんが
丁寧に作業を見守ってくれます。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04491344.jpg
途中、休憩にお茶を
ふるまってくださいました。
ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04495380.jpg
パンフレットも素敵ですね。

スタッフの永島さんのデザインかな??
永島さんの本業はデザイナーさん。
大野建設の注文住宅部門の季刊誌
夢ひろば」のデザイン・編集を
いつもお願いしております。
牧禎舎さんに置かれたパンフレット類も
永島さんのデザインのものが
並んでいたりするんですよ。
イベント情報などもあり、
パンフレット類に
目を通すのも休憩中の楽しみ。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04482819.jpg
まだ湿っていますが、
仕上がりはこんなお色に。

ムラもなく、きれいな藍色が出ました!

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04514727.jpg
こんなふうに丁寧に包んで
渡してくださいます。

このパンフレットのお写真は
永島さんのカメラマンの弟さんが
撮影したものなのだそうです。
(芸術家姉弟!!)

使い込まれた足袋の型が脚光を浴びていて、
職人さんのかっこよさも
伝わってくるようです。


作業の晩はお家で一晩水に浸けたまま。
(布を使用するときに藍が
移らないよう、抜ける藍を抜きます。)
次の日にカラッと干して…。
また水に浸して→脱水…×3。
ここまでできたら
色移りの心配はなさそうですね。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04532628.jpg
牧禎舎さんには藍染された
完成商品も置いてあります。

作家さんの個性が出ていて
素敵な作品ばかり。
ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04541633.jpg
私は藍の糸が使われた
こぎん刺しのアクセサリーが
付いたヘアゴムを購入しました。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04552356.jpg
完成はこちら。
カバーは私が縫いました。

四角に縫うだけ。
簡単です。

…と言うことは…
どなたでもお好きな布地を使った
カバーを楽しんで頂けます。
季節ごとに変えてみるのも
インテリアの楽しみのひとつですね。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04560487.jpg
和室でも…。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04562070.jpg
リビングでも…。

ジャパンホームショー2016「大工の手・クッションスツール」展_a0353277_04563386.jpg
2Fのちょこっと休憩スペースでも…。

使い方はその人次第の
万能クッションスツールができました。

この藍に「愛」を感じてしまった常務。
スツールをとても欲しがってますが…
特別扱いはなしっ!!
出展終了後は展示場で活用されます。

とにかく手放すのが惜しそうな常務の様子…
やはり自分の手を掛けたものは
愛情が違いますね。

材料から作業工程のひとつひとつ、
すべてが「目に見える」…
まさに、
注文住宅をつくる
会社の家具といったところです。

古材の再利用と地域の伝統、
そして手仕事によって
愛着のある一脚となりました。

素材:クリ(古材の框 再利用)
仕上げ:亜麻仁オイル仕上げ
張地:綿布+武州藍染仕上げ


投稿:オオノ リエ


by Kadoi_GreenGarden | 2016-10-22 08:00 | イベント